旭酒造の日本酒輸出1位を支えるDX【今週の気になるニュース】

    ちょっと気になった今週のニュースは 「旭酒造の日本酒輸出1位を支えるDX」です。

    日本酒輸出額1位の旭酒造がデータと手作業を掛け合わせたDXで 日本酒を高品質かつ安定的に供給する体制を構築している という日経新聞の記事を興味深く読みました。

    山口県岩国市の旭酒造というと「獺祭」で有名な蔵元ですね。
    旭酒造は昨年の日本酒輸出額のうち 全体の15%を占めるトップメーカー。

    多くの工程がデジタル化されているのでは?と思いきや 洗米や麹造り、仕込みなどは従来と変わらずほぼ手作業 水分量などわずかな違いが味に影響する繊細な工程は 手作業にこだわっているとのことでした。

    ただ、手作業の行程でも水分量や酒米の重量、室温など 各工程で徹底したデータ収集を行いビッグデータ化。

    出来上がった酒の酒米の溶け具合やアルコール度数、アミノ酸度などの数値をいつでも確認できる体制を整え、不良品が検出された場合の原因究明に役立てているそうです。

    工業製品のように大量生産モデルを作るためのDXではなく、勘にたよらず一定品質を保つためのDXということですね。

    熟練した職人さんの繊細な技術とデータの融合で 高品質な日本酒を世界に広めるためのDX。
    職人の勘と経験に頼りがちな分野の DX事例として参考になりそうです。