ちょっと気になった今週のニュースは「X対国家 偽情報対策で対立」です。
最高裁判所が8月末にサービス停止を命令したことから、ブラジルではSNSアプリ「X」が使用できなくなったという日経新聞の記事を興味深く読みました。
ブラジルは過去にフェイクニュースがきっかけで 議会襲撃事件が起きた経緯から現政権がSNS管理を強化。
Xにあふれる偽情報やヘイト対策を求めるブラジルと、Xの情報やアカウントの削除には介入しない方針を貫いているX率いるイーロン・マスク氏が対立。
裁判の末、ブラジル国家がブラジル国内でのXのサービス停止措置をとったという経緯になります。
実はSNSアプリのXを巡ってはブラジルだけではなく オーストラリア、EU、イギリス、インド、米カリフォルニア州 などの国や地域でも規制や対立の動きが拡大中。
Xは22年にマスク氏が買収してから 何ともお騒がせなメディアになってしまいました。
SNSアプリのひとつにすぎなかったXですが、偽情報の拡散からリアルな事件が起きるなど影響力が拡大。
国家も無視できない脅威になりつつあるということですね。
SNSという、人と人との繋がりをもたらすはずのサービスが 偽情報やヘイトにあふれる現状。
それを是とするか非とするかは 国家とモラル、民主主義と自由というようなよくある構図になるわけですが、利用者個々の判断がますます重要になることは間違いなく、少し息苦しさを感じてしまいます。